このカルティエ パシャCは10年以上前に購入したものなのですが、やはり購入動機はデザインでした。
カルティエというと「タンク」とか、「サントス」のような四角い時計のイメージが強く、パシャCのように丸い形のカルティエはとても新鮮に感じたのを覚えています。
フォーマル過ぎず、どこかカジュアルでスポーティーな感じがしませんか。
ちょっと調べてみましたが、やはりパシャのルーツには、スポーツ性が関係していました。
カルティエ パシャのルーツは1930年代までさかのぼるんですね。
モロッコのマラケシュ太守(パシャ)、国王ではないですがかなり位の高い領主という感じでしょうか。
そのエル・ジャヴィ公という人が「自分の屋敷のプールで泳ぐ時に使える時計を作る事ができないか?」という依頼をカルティエにしたことがきっかけで、この時計作りが始まりました。
届けられた防水機能付きの腕時計「タンクエタンシュ」という名の時計は角型のモデルでしたが、
そのあと丸型ケースに形を変え1943年に再び登場します。
驚くのは多少形状あの違いはあるかもしれませんが、既に「リューズプロテクター」や「ラグ形状」、「文字盤デザイン」は再現されていたことです。
これらのことがルーツにあるので、防水機能やリューズプロテクターなどスポーティーさを感じるスタイルなのですね!
カルティエ パシャC 型番:W31074M7
カルティエ パシャにはたくさんのシリーズがあります。
私の記憶ではおそらく1980年代の半ば頃に初めて雑誌広告などで見かけるようになったと記憶しています。
ファーストモデルはダイバーズウォッチを連想させる回転式のベゼルが装着されていまして、大きさも38mmと私のモデルよりひとまわり大きくメンズモデルだったと思います。
私のモデルはセカンドモデルになると思いますが、「カルティエ パシャC」W31074M7というモデルになります。
ファーストモデルと比較すると大きさも35mmになりユニセックス的な位置づけになりました。
パシャシリーズは生活防水のものも多くありますが、この「カルティエ パシャC」W31074M7はルーツがルールだけに100m防水仕様になっていますので、ジャブジャブ洗っても問題ないので扱いやすいです。
パシャの特徴「リューズプロテクター」
見た目の特徴としてはやはり「リューズプロテクター」ではないでしょうか。リューズを衝撃や水の侵入からガードするためにねじ込み式のプロテクターが装着されています。
外してもそれが落ちないようにボディとチェーンで繋がっているのですが、デザイン的にもアクセントになっており非常に気に入っています。
もう一つ「ラグ形状」というデザインの特徴があります。
言葉で説明するのが難しいのですが、通常ボディからバンドと結合するために上下各2本の突起物がありそことバンドをピンで結合するのがベーシックですが、
パシャシリーズは全くその逆でベルト側に2本の突起を作りボディと結合するようになっているのも特徴的です。
ブレス留めると、「カルティエ」ロゴが非常に控え目に見える仕組みもオシャレです。
決して安価とは言い難い値段で、当時の参考上代で43万円くらいで、購入は35万円台くらいだったと記憶しています。
もう10年以上使用しているので、それなりに小傷がついてしまいましたが、機能は全く新品のままです。まだ一度もオーバーホールもしていませんが、絶好調に動いてくれています。
今見ても各部の作りや、面取りのしかた、裏蓋のデザイン等、非常に凝った作りになっています。
以前ご紹介した、オメガスピードマスタープロフェッショナルとは少し毛色が違いますが、やはり」こだわり」がプンプン匂いますね。
カルティエ パシャC、ゴージャスな箱!
カルティエ パシャC |
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・素材:ステンレス ・サイズ:ケース径35mm ・形式:W31074M7 ・仕様 :100m防水 自動巻 ・文字盤:ホワイト |
この「カルティエ パシャC」W31074M7は2016年に生産終了となっていますが、現在でも根強い人気の商品で多くのユーザーに支持されています。
こだわりスタイル.comの中でも紹介しているオメガスピードマスタープロフェッショナルでも、毎年春先から夏にかけて気分転換に派手なブルーのレザーベルトにチェンジしています。
パシャの場合は専用のサイズと形状になりますが、レザーベルトのラインナップもあるようなので、これからの季節に向けてイメージチェンジをしてみるのも楽しいですよ。
この「カルティエ パシャC」W31074M7、だいぶ小傷も目立ってきましたが大事に使用していきます。