こんにちは「こだわりスタイル」です
ワイヤレスイヤホンは高性能化にともなって、本体が大きくなってしまう傾向があります。
あまり大きくなっても、耳のサイズに合わなかったり、飛び出しが大きくなったりします。
本音を言ってしまうと、ワイヤレスイヤホンでもスマートで高音質をというのがベストだと思います。
今回は、そんな贅沢な希望を叶えたSOUNDPEATS Mini Pro HS と Mini Proを比較レビューしたみたいと思います。
SOUNDPEATS Mini Pro HS & Mini Proの2機種をご提供いただきレビューしています
結論から言ってしまえば、価格設定もそれほどひらきが無いこの2機種は、自分の音楽再生デバイスに合わせてチョイスするのがベストだと感じます!(LDACとaptX-AdaptiveなのでAndoroidユーザーが優勢!、しかしiPhoneのAACでも十分に解像度の高い高音質を再現できます)
音質以外にコンセプトでもある「コンパクト」については想像以上に小さく、特筆すべき部分だと思います。
後半でSOUNDPEATS Opera05との比較もしているので、いかに小さいか是非見比べて欲しいと思います。
SOUNDPEATS Mini Pro HS と Mini Proの比較
これから正式販売予定のOpera05とOpera03と同じように、外観の違いはカラーだけ。
SOUNDPEATS Mini Pro HSがゴールド、 Mini Proがシルバー、大きさは同じです。
細かいことを比較するなら、両方ブラックケースなのですが、Mini Pro HSは粗目のフレーク塗装がアクセントになっているくらいです。
さすが「Mini」というだけありケースもかなり小さいです。
SOUNDPEATS Mini Pro HS と Mini Proは共にマットな仕上げで、筆者的にはこの仕上げが好みです。
イヤホン本体はゴールドとシルバーで落ち着いた上品な印象を与えます。
まずはSOUNDPEATS Mini Pro HS と Mini Proのスペックを比較していきましょう!
SOUNDPEATS Mini Pro HS と Mini Proのスペック
Mini Pro HS | Mini Pro | |
---|---|---|
本体操作 | タッチ式 | タッチ式 |
専用アプリ | ○ | ○ |
ドライバー方式 | 10mmダイナミックドライバー | 10mmダイナミックドライバー |
Bluetoothバージョン | 5.2 | 5.2 |
Bluetoothプロファイル | A2DP、 AVRCP、 HFP、 HSP | A2DP、 AVRCP、 HFP、 HSP |
ノイズキャンセリング | -40db | -35db |
対応コーデック | AAC、SBC、LDAC | aptX Adaptive、aptX、AAC、SBC |
最大動作範囲 | 10m | 10m |
電源供給方式 | USB-TYPE C | USB-TYPE C |
防水 | IPX5 | IPX5 |
カラー | ブラック(フレークメタリック) | ブラック |
重量 | 約38g(実測) | 約38g(実測) |
フル充電時間 | 約1.5時間 | 約2時間 |
連続再生時間 | 約28時間 | 約25時間 |
上記スペック表でもわかるように、Mini Pro HS と Mini Proのスペックの違いは大きくは2つのみです。
・ノイズキャンセリングの違い(-40dbか-35db)
・対応コーデックの違い(LDACかaptX Adaptive)
細かなところでは、連続使用時間の違いもありますが、重要なところでは2箇所のみになります。
タップ操作の仕様
Mini Pro HS と Mini Proのタップ仕様
LEFT (左) | RIGHT (右) | |
再生・一時停止 | 2回タップ | 2回タップ |
曲送り | 1.5秒長押し | |
音量を上げる | 1回タップ | |
音量を下げる | 1回タップ | |
ノイズキャンセリング | 1.5秒長押し | |
電話を受ける・切る | 2回タップ | 2回タップ |
着信拒否 | 着信中1.5秒長押し | 着信中1.5秒長押し |
2つの通話を切り替える | 通話中2秒長押し | 通話中2秒長押し |
音声アシストのON・OFF | 3回タップ |
「曲戻し」は非搭載って他のメーカーでも結構多いと思いませんか!?
コストなのか、ニーズの影響かはわかりませんが、「曲戻し」はあったほうが良いと思うのは筆者だけか?・・・
SOUNDPEATS Mini Pro HS
SOUNDPEATS Mini Pro HSはブラックに粗めのフレーク塗装が施され、マットゴールドのアクセントが主張し過ぎずいい感じです。
Mini Pro HSはハイレゾ認証とLDAC対応で、Mini Proの上級グレードにあたります。
SOUNDPEATS Mini Pro HSに限らず、ケースの仕上げは素晴らしいです。
上の写真でもわかるように、フタが二重になっていて開け閉めの抵抗が程よく、パカパカせずに非常に高級感を感じます。
性能とは関係の無い部分ですが、ケースのフタの抵抗感覚にまでこだわっているのは素晴らしいですね。
本体の大きさは性能を考えると、コンパクト過ぎて驚きます。
後ほどSOUNDPEATSのフラッグシップ Opera05と大きさ比較していますので参考になればと思います。
SOUNDPEATS Mini Pro HSはIPX5の防水性能を誇ります。
IPX5とは
あらゆる方向からの噴流水による影響がなく、シャワーの水流程度なら問題なく使用可能。
SOUNDPEATS Mini Pro HSのノイズキャンセリングはー40db
-40dbくらいまで騒音をカットしてくれると、ノイズキャンセリングをONにした時の違いが明らかです。
電車の中では、車内アナウンスがなんとなく聞こえるレベルまでカットしてくれるので音楽に没入することができます。
外音取り込みモードは、ありがちな電気的な感じとは違い、非常に自然な感じで外音を取り込んでくれます。
SOUNDPEATS Mini Pro HSはハイレゾ認証取得
「ハイレゾ認証」とは、音楽や音声の再生で、高音質であることを保証する認証制度のことです。
通常、音楽や音声は周波数帯域が制限されたデジタルデータとして保存されています。
この制限を超えた高品質な音質を実現するために、より高いビットレートでデータを保存することができます。
このような高品質な音楽や音声を「ハイレゾ音源」と呼んでいます。
ハイレゾ音源は高解像度データですので、転送に遅延が出やすく、動画やゲーム等には不向きな特性となります。
LDAC対応
LDACは、ソニーが開発したコーデック技術で、最初にソニーのAndroidスマートフォンやウォークマンなどのデバイスに搭載されました。
ハイレゾ認証 LDAC対応の最新機種のレビュー記事はこちら!
余裕の連続再生
SOUNDPEATS Mini Pro HSはケースからの充電も含めると、28時間の連続再生が可能です。
重量
ケース込みで40g以下というのは、持った感じで「軽っ!」とわかるほどですよ!
SOUNDPEATS Mini Pro
SOUNDPEATS Mini Proのケースはマットブラックで高級感があるのですが、指の脂が目立ちます。
拭けば簡単に綺麗になるので大した問題ではありませんが・・・。
SOUNDPEATS Mini Proに限らず、このブランドは仕上げのクオリティが高いです。
イヤホン本体の合わせ目や形状、チリなども均等に仕上げてあり国産レベルです!
プラスティックの品質も、工業用プラスティックのなかで上質な部類に入ると思います。
SOUNDPEATS Mini ProもMini Pro HSと同じIPX5を誇ります。
ジョギングや汗をかくスポーツ時にも対応します。
ノイズキャンセリング
SOUNDPEATS Mini Proのノイズキャンセリングは、Mini Pro HSと比べやや控えめ。
個人的な感想ですが、電車のなかでは-35dbだとやや物足りなさを感じます。
オフィスでの使用なら、周囲のざわつきを一気にかき消してくれるレベルなので場所によると思います。
外音取り込みモードはMini Pro HSと同じように、非常に自然な音質で取り込んでくれるので耳障りな感じはありませんでした。
aptX Adaptiveについて
aptX Adaptiveは、データをイヤホンに転送する時ビットレートを可変させながら伝送することができる、クアルコム社の素晴らしい技術です。
わかりやすく言うと、通信環境が悪い場合、途切れないように音質を落として転送してくれ、転送がしやすい環境であれば高音質での転送を行う、今までのブツブツ途切れるワイヤレスイヤホン特有のデメリットを解消してくれる優れた技術なのです。
さらに、低遅延の特性も兼ね備えているため、ゲームや動画でも音が遅れて聞こえるということを極力無くしてくれます。
YouTubeを観ていても気になる遅延はありませんでした。
重量
Miniというだけあり、かなり軽量でコンパクトです。
専用アプリがダウンロードできる
SOUNDPEATS Mini Pro HS と Mini Proには専用アプリが「Google Play」と「App Store」から無料でダウンロードすることができます。
最近はアプリで音質等をコントロールできるので、デフォルトの音質が気に入らなくても自分の好みにあわせて変えられるので非常に便利になりました。
バッテリー残量も確認できます!
アプリでコントロールできること
- イコライザー
- ノイズキャンセリングの切り替え
- 聴力テスト(自分の聴力に合わせた自動セッテイング)
- アップデート
- 左右独立のバッテリー残量確認
- ボリューム
- プリセット(音楽ジャンルに合わせたイコライジング)
- イヤホンのワンクリック機能のON/OFF(音量調整がワンクリックでUP/DOWNするのを無効にする・・・誤動作防止機能)
ペアリングも簡単
ペアリングも非常に簡単です。
ケースからイヤホンを取り出し、スマホのBluetooth設定に表示される「SOUNDPEATS Mini Pro HS」をタップするだけの簡単設定。
以降はケースから出すと自動でペアリングされます!
SOUNDPEATS Opera05との比較
Opera05はSOUNDPEATSのフラッグシップにあたるワイヤレスイヤホンですが、高音質なLDACに対応し、12mmものダイナミックドライバーを装備しているので、迫力あるサウンドをきめ細やかに再現します。
そんなOpera05と比べて、Mini Pro HS と Mini Proどのくらいのレベルなのか比較して行きます。
まずはケースの大きさから
やはりOpera05は12mmものダイナミックドライバーを装備しているので、物理的にも大きくなり、サイズについてはやはりその分アドバンテージがあります。
倍まではいきませんが、Opera05は60g以上あります。
Mini Pro HSの約160%になりますので、手に持つと違いが歴然です。
イヤホン本体は?
イヤホン本体の大きさもかなり違います。
耳の小さな方にはMini Proのほうが収まりが良いと思います。
装着感の比較
筆者的にサイズ感はMini Proくらいのほうが、収まりが良いと感じました。
こればかりは個人差がかなり影響するので、ご参考まで!
真横から見るとこの位の大きさの違いがあります。
正面から見た時の、飛び出し具合はこんな感じ!
結構、厚みの違いがあります。
ですが、音質を比較したらOpera05に軍配が上がります。
SOUNDPEATS Mini Pro HS と Mini Proの付属品
今回ご紹介したSOUNDPEATS Mini Pro HS と Mini Proも含め、最近のラインナップは光の角度によってホログラムのようにレインボーに光る仕様のようです。
付属品
付属品はMini Pro HS と Mini Proともに同じです。
Mini Pro HS と Mini Pro使用してみた感想
Mini Pro HS と Mini Proを2週間程度使用してみて感じたことは、Opera05とOpera03を使用していた時期が近かっため、音質はフラッグシップのOpera05とOpera03には届かなかった印象です。
しかしOpera05とOpera03はSOUNDPEATSのフラッグシップ機種ですから、音質で勝てなくても当然です。
ですが、Mini Pro HS と Mini Proの音質は想像以上に良いですよ!
ドンシャリ系というよりは、高音・中音・低音までバランス良く再現できています。
特に高音の解像度には目を見張るものがあります。
Opera05とOpera03の時に感じた、ケースからの取り出しにくさはケースが小さくなっているにも関わらず全く感じなかったですね。
ケースの左右の隙間にちょうど親指の先端が入るので取り出しやすかったです!
Mini Pro HS はハイレゾ認証でLDAC対応ノイズキャンセリング付き、 Mini ProはaptX Adaptive対応ノイズキャンセリング付きと甲乙つけがたい装備であるのは間違いない。
しかし両者のコーデックは、相当のオーディオマニアでないと聞き分けるのが難しいレベルです。
それは機種の問題ではなく、もともと人間が聞くことができる周波数帯域は限られているため、いくら超繊細な解像度で再現されても、SBCやAACコーデックのように間引かれた部分に気づくのが難しいのです。
実際にハイレゾ音源(192kHz/24bit)とMP3の圧縮音源をダウンロードして聴き比べてみたが、その差はわずか・・・、というよりわからないというほうが近い感覚だった。
ただ、間違いなくこの価格帯でこの音質を再現しながら、このコンパクトさには驚かざるを得ないと感じます。
音質・装備・コンパクト・質感ともに筆者は高評価。
総評
ワイヤレス充電未対応と、曲戻しが未搭載で-0.5ポイント引かせていただきました!
高音質でコスパ良くコンパクトな機種をお探しの方に絶対おすすめです。